RTK-GNSS基準局
現在の状態
RTK-GNSS基準局を運用しています。突然止まるかもしれません。
設置場所・アンテナ高が大変微妙で、仰角40度未満の衛星の情報は
送信していません。
基礎の土工は完了し、基台下部はできたものの、アンテナ全体としては
まだ建設途上で仮運用という状態です。
岩手県立大学~滝沢駅周辺ではRTK-FIXしますが、それ以外では確認していません。
基地局諸元
基準局の諸元は次の通りです。
- 対応衛星/バンド
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- QPS/QZSS
- L1C/A、L2C
- Glonass
- L1、L2
- Galileo
- E1、E5b
- BeiDou
- B1、B2
- 受信機
- U-blox ZED-F9P-04B-01
- アンテナ
- ByNav BY500
- アンテナ高
- 地上約5.2m
- NTRIPキャスター
- rtk2go.com
- マウントポイント
- IwatePrefUniv_Soft
- パスワード
- 無し
- NTRIP URL
- ntrip://rtk2go.com:2101/IwatePrefUniv_Soft
RTK2GOの利用規約により、ユーザ名として有効なメールアドレスが必要。
パスワードは無しでよいが、noneを入力することも可能。
有効なメールアドレスを含んだNTRIP URLは
ntrip://username-at-example.com:none@rtk2go.com:2101/IwatePrefUniv_Soft
- 構造
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コンクリート重量基礎・鉄管自立構造。基礎重量は180kg程度。
配線等は建物への引き込み部以外は、降雪・庭園の草刈りなどを考慮し、
すべて地中配線。
- 受信機材構成
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U-blox ZED-F9P-04B-01のUSBポートにWindows PCを接続しU-Centerを常時起動。
電源供給と制御はWindows PCから行う。
UART1にFT232RLを接続し、FreeBSDマシンにUSB接続、
str2strをNTRIPサーバとして、NTRIPキャスターに配信。
UART1への出力はRTCMとNMEA GGAセンテンスに限定。概ね8.5kbpsで配信。
アンテナの座標決定
U-Centerにより、2025年11月14日夕~17日朝のデータを計測、
電子基準点「玉山」(基準点番号950163、基線長約5.9km、盛岡市渋民運動公園
野球場脇)の今期座標を用いてRTKPOSTで計算した。電子基準点の今期座標は
国土地理院が提供する電子基準点の日々の座標の最新の値を用いた。
得られた座標の最頻値をアンテナの座標とした。
その後元期座標に変換した。
- 今期座標
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- 緯度
- 北緯39.80290067度
- 経度
- 東経141.13652827度
- 楕円体高
- 306.52m
- 元期座標(2011)
-
- 緯度
- 北緯39.80290873度
- 経度
- 東経141.13651451度
- 楕円体高
- 306.52m
決定した座標の精度確認
2025年11月29日、電子基準点「玉山」の付標に移動局を設置、新設したRTK
基準局をもちいて、RTK FIXした座標を評価した。約10分間計測を行い
569個のRTK FIXした座標の算術平均、中央値、最頻値を求めた。
電子基準点「玉山」の付標の座標は、北緯39度51分04秒4503 (39.85123619)
東経141度09分53秒5242 (141.16486783)である。
- 算術平均
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- 緯度
- 北緯39度51分04秒4502 (39.85123618)
- 経度
- 東経141度09分53秒5238 (141.16486771)
- 中央値
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- 緯度
- 北緯39度51分04秒4502 (39.85123617)
- 経度
- 東経141度09分53秒5242 (141.16486783)
- 最頻値
-
- 緯度
- 北緯39度51分04秒4502 (39.85123617)
- 経度
- 東経141度09分53秒5242 (141.16486783)
どの統計データを採用するかにもよるが、緯度に0.0001秒の誤差が含まれている。
今後の予定
周辺の建物の屋根の高さ(約20m)程度の高さになるよう、ポールを継ぎ足す予定。
継ぎ足しと同時に、グラウンドアンカーワイヤーを設置する。
アンテナ線の延長が現在の約20mからほぼ2倍になるのでGNSSアンプ必須。
アンプを挿入した場合のフェーズスリップなどは未評価。
これまでの工事状況
本学関係者・IPUイノベーションセンター/パーク入居企業・滝沢市周辺の方へ
予備機材がありません。ご提供いただけると助かります。
ポール継ぎ足し後の建て込み工事は人力でグラウンドアンカーワイヤーの
張力を利用して行う予定ですが、クレーン車を出せるよという場合は
すごく助かります。
バックホーやロータリーハンマードリル・コンクリートドリルをおもち
でしたら貸してください。労働力の提供でも歓迎です。
ツルハシとスコップだけで人力で75cm四方を1.1mまで掘り下げて、
12mほど深さ50cmの溝を掘るのは大変でした(肩と腰が無事に死亡しました)。
グラウンドアンカーの基礎工事は人力での実施は考えたくないぐらいです。
機材・資材乞食
以下寄付歓迎。おもにポールを継ぎ足してアンテナ高さを学部棟の屋根
レベルにするための資材です。
- 受信機器関連(予備機材)
- U-blox F9P-04BまたはF9P-01B
- GNSSアンプ(L1/L2/L5対応)
- アンテナ(L1/L2/L5対応、防水、5/8インチ測量用ねじで固定するタイプ)
- スプリッタ(入出力がSMAのもの)
- 配線
- 5D-FBケーブル25m
- ステンレスワイヤー1mm径25m(ケーブルの垂直部テンションメンバ用)
- ポール
- アンカーワイヤー
- ステンレスワイヤー4~5mm径30m巻き、3個
- ワイヤークリップ12個
- シンブル6個
- シャックル6個
- ターンバックル(両オーフ)3個
- グラウンドアンカー・基礎
- ペグ(丸頭、首下900mm以上)3本
- フェンスポスト3個
- 砕石5袋
- 砂2袋
- セメント1袋